今だから落ち着いて書けますが、実は「AirTag装着のすすめ」の記事を書いた後のことです。我が子が行方不明になりました。。。
馴染の自宅近くの里山に朝のお散歩をした日、いつになく我が子はルンルンで、最後、尾根から森の広場に出る手前に人間の胸くらいの高さの崖があるのですが、いつもそこだけは抱っこで崖を登っていましたが、その時は声をかける間もなく、我が子は自信満々にすごい勢いで走って崖を登ってしまいました。・・・いや、正確には崖に登れず、崖に弾き返されて、その勢いで尾根から山の下へと転落していきました。

季節は冬。枯れ葉が山の斜面にフカフカと降り積もっていて、何度も爪を立ててこらえようとしたものの、枯れ葉もろともズルズルと山肌を滑って山裾まで行ってしまいました。その光景はまさにスローモーション。「あれ~~~~ぇ」と声が聞こえそうなほど、彼女が格闘する表情も尾根からまざまざと見えました。

山裾まで落ちた愛犬はその場に留まっており、ケガもなく割と落ち着いている様子。でも、落ちてしまった山の斜面を登って帰っておいでというにはあまりに斜面が急すぎる(後で分かったことですが、高さ40mの山でした)。
「ヒメちゃん、ママが下まで降りていくからそこで待っててね!!!」と大声を張り上げたものの、愛犬より私の方がパニック。半ば滑落に近い形で私も斜面を下りていったのですが、悠に30分は掛かってしまったと思います。「ヒメちゃん、もうすぐママが行くよ!」と声を掛けながら下りて行ったものの、途中で我が子の姿が見えなくなり、、、。嫌な予感しかありませんでした。でも急斜面でとにかく下に下りるしか選択肢はない。

半べそになりながら山裾に到着したころにはやはり我が子の姿は忽然と消えていました。いつもは犬笛で戻ってくるのですが、何度犬笛を吹いても反応はない。。。半ば半狂乱になりながら、周囲を探しましたが、どこにも見当たらない。目的地の広場に出たのか、はたまた来た道を戻ったのか、喧騒が嫌いな我が子が車道に出る可能性は低い。とにかくなだらか斜面から尾根に戻り、果たして私は広場に向かって行くべきなのか?スタート地点を目指して戻るべきなのか?途方に暮れたところで、ハタと気付いたのでした。「ヒメはAirTagをつけているではないか」・・・と。

そうなんです。人間パニックになったときにまずAirTagで探してみようと思うまでに時間がかかります。(あれだけ偉そうなことを言ってAirTagを推奨しておきながら・・・)💦


そこでAirTagの居場所を確認すると、スタート地点にいると・・・。そこでさらに確信が持てなくなりました。この情報は一体いつのものだ???と。
スタート地点は住宅街が近接しており、そこでは明らかにAirTagは居場所を吸い上げられたはず。果たして里山の中で更新情報を取得できていたのか???この情報は登り始めの時の情報なのか?はたまた現時点の情報なのか??

犬笛を吹きならしながら、「ヒメちゃーーーーん!!!」と半狂乱になりながら叫びまくり、AirTagの情報を何度か更新しながら歩いているとどうもスタート地点の情報は現時点の情報らしいということが分かってきました。(スタート地点を指しながらもわずかに動いていたのです)

そこで歩くべき方向が定まりました。とにかくスタート地点に戻ろう!

そこから歩くことさらに30分。スタート地点に戻ったものの、ヒメはいない。AirTagの情報をさらに更新し確認してみると、街の方に行っている。そして動かない。最悪のことが起きていると思いました。。。血の気が引きました。
よほど常軌を逸した人に見えたのか、、、歩いている方が、「犬をお探しならば、この先のお肉屋さんが連れて帰りましたよ!」と教えてくださいました。
お肉屋さんは夜のお散歩でよくお会いするヒメも好きな茶々ちゃんのパパ。猛ダッシュでお肉屋さんに行ってみると、ヒメがお店の裏手に繋がれているではありませんか!!!
「ヒメちゃーーーーーーーーーーーーん」と抱きしめると、ヒメも私を抱きしめてくれました(そんなはずはないのですが、胸の中に飛び込んできました)
「怖い思いをさせてごめんね!」何度も謝りました。そしてヒメは私の顔を舐め続けてくれました。

命の恩人にお礼を申し上げてから、保護の経緯を伺うと。お肉の配達の時に、別の犬友(バニラくん)さんのお母さんが山裾の道路の角にじっと座っているヒメを発見し、ヒメと気付いてくださったと。犬嫌いのおばさんが「あっちに行け」と傘をヒメに振り回していたらしいのですが、それでも無抵抗でその場にじっと座っていたと。。。😢バニラちゃんのママは「飼い犬ですよ。何するんですか!!!」とヒメを守って下さり、ヒメは自宅から逃げたのだろうと思い、とにかく安全な公園に行こうとヒメを公園に連れて行ってくださったそうです(座っていたところから10mくらいの距離)。素直に公園に一緒についていったそうです。

そこで茶々ちゃんのパパがお肉の配達中に公園を通りかかり、ヒメをお店に連れていくため(私に連絡が取れるまで保護するため)に、車に積んでいたリードに繋ごうとしてくださったらしいのですが、バニラちゃんのママと一緒に捕まえようとしてもスルスルと腕をくぐり逃げ、公園内で10分くらい格闘があったと。。。どうりで抱きしめたヒメは肛門腺が出て、スルメ臭くなっていました。

山から滑落してはぐれたお話をしたところ、「悪かったね。家から逃げてきたと思ったから捕獲しちゃったけど、確かにヒメちゃんは山を見上げてママを待っている様子だったよ!」と。。。
いえいえ。本当にその場で保護していただいて命を助けていただきました。そして歩きながらご連絡をしたヒメのマブダチのパパさん・ママさんも駆けつけてくださり😢
色々な方にヒメを救っていただきました。
そしてこんなお話しの中とても不謹慎ですが、ワン友ちゃんのパパとママから逃げることなく、保護された我が子の成長ぶりに感動しました。以前のヒメならば私以外の人に捕まえられることなんて考えられませんでしたから。。。。

●AirTagにせよ、GPSにせよ、我が子を逸走させてしまったら、まずは飼主が落ち着きましょう。
●AirTagはやはりタイムラグがあるので、その位置情報をどこまで信じてよいか分かりません。ですが、どちらの方角にいるのかを特定するにはとても役立ちます。
●AirTagはBluetoothにより位置情報を取得しています。他のアップル製の通信機器がない状況においては情報を吸い上げられない、または吸い上げた情報の信頼性が低いです。通信環境が悪い状況においてはやはりAirTagではなく、GPSを使いましょう。
●逸走した際、我が子がどのような行動パターンを取るのか把握しておきましょう。我が子はスタート地点に戻る性質でした。(以前にも我が子が急な崖を登り、私が登れなかったので、隣の緩やかな斜面から山を登ることにして、「山の上で待っててね!」と声を掛けたものの、上に登り切ったときにそこにおらず、スタート地点にいたことがありました。その際は本当にわずかな崖だったので5分で再会できたのですが、、、)
●見つけることより、最後人の手で保護することのハードルが野犬にとってはとても高いです。犬友さんのパパ、ママに協力していただき、普段から家族以外からおやつを手からいただく、頭をなでてもらう、お尻を撫でてもらう、リードをもってもらう練習を積み重ねておきましょう。


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